あらすじ

小豆島は、オリーブの根と島猫たちの働きによって、かろうじて瀬戸内海に固定されている。 猫が箱に溶けるのは、空間の亀裂を埋めるため。 喉を鳴らすのは、次元の揺らぎを鎮めるため。 ふみふみするのは、硬くなった時空を柔らかくするため。 夏休みに島を訪れた十三歳の澪は、三毛猫ナギが人知れず島を守る姿を目撃する。 やがて、地図から消えた島の黒猫クロが現れ、小豆島にも消滅の順番が迫っていると告げる。 島を沈めるのは、海ではない。 人々が向ける視線と、持ち帰ろうとする思い出の重さだった。 島猫と少女が、消えゆく島々を守る現代ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/07/14
  • 現在の作品島猫は空間を折りたたむ