あらすじ

泣きたいと思ったことは、何度もあった。 でも、泣いたところで何も変わらない。誰かが助けてくれるわけでもない。 そう思っているうちに、私は涙の流し方を忘れて、人を頼ることも忘れた。 時雨日隆、高校二年生。 周りに合わせるためのメイクと、嫌われないため性格。 誰にも弱いところを見せないための「ギャル」という仮面。 それがあれば、きっと大丈夫だと思っていた。 学校ではうまく笑う。 家では母のために一日を迎える。 どんなに苦しくても、「平気」を続ける。 だって、もう誰かに期待して傷つくくらいなら、最初から何も望まないほうが楽だから。 そんな日隆の前に現れたのは、鹿児島からやってきた少し変わった担任教師・時雨秋晴。 誰にでも手を差し伸べる彼の優しさを、日隆は最初、ただの教師のものだと思っていた。 心配なんていらない。助けなんて求めていない。 そう思っていたはずだったのに——。 本当はずっと、誰かに気が付いてほしかった。 これは強がることしかできなくなった少女が、もう一度、人を信じられるまでの物語。 最後の結末は、誰も知らない。

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カクヨム2026/07/14
  • 現在の作品時雨ちゃんと時雨先生