あらすじ

冬の境界都市ティアで、辺境守備隊隊長ルシアンは不審な巡礼者と出会った。 エインと名乗る青年は、教会の雑用を黙々とこなし、誰に頼まれなくても傷ついた者へ手を差し伸べる。穏やかで、物分かりがよく、それでいてどこか人との距離を置いている。 けれどルシアンには、彼が何かを隠していると分かった。 問い詰めれば笑ってかわし、監視すれば気づかないふりをする。 信用できない。それなのに、なぜか目を離せない。 ほどなく、ティアは魔獣の群れに包囲された。 援軍も補給も望めない籠城戦。負傷者が増え、守る力が尽きかけた時、『神の奇跡』が窮地を救う。 武官の経験が長いルシアン。 流浪の経験が長いエイン。 互いの考えは合わず、言葉も足りず、何度も衝突する。それでも戦場では、誰より相手の判断を理解していた。 信用するつもりなどなかった。 ただ、気づけばもう、彼以外に背中を預けられなくなっていた。 人を守る男と、人ではないとされた男が出会い、唯一無二の相棒になるまでを描く、冬のダークファンタジー。 ―――― 主な登場人物 ・ルシアン・フェルヴィス  辺境守備隊第一機動守備隊の隊長。  魔獣の異常な集結を受け、臨時で境界都市ティアの防衛指揮を執る。 ・エイン  贖罪の巡礼を続ける青年。  冬季避難を求め、ティア教会に身を寄せる。家名や過去については語ろうとしない。 ・アドリアン・テオドール・モレル  ルシアンの副官。 ・ヴィジル・セヴェリ  砦常駐隊の隊長。 ティア教会の人々 ・ラザイル・ブラウン  太陽神教会の司祭。ティア教会の教会長。 ・ラウル・ヴォートラン  教会警備隊隊長。 ・エマ  ティア教会で奉仕するシスター。 ・ユノー・ファーレスト  ティア教会で奉仕する助祭の青年。 ・イルト・ラフス  ティア教会で奉仕する助祭の青年。 ―――― 用語 ・太陽神教会  太陽神リザーブを唯一の正統な信仰対象とする宗教組織。  神が人に許した奇跡を「祝福」と呼び、それ以外の超常的な力を認めていない。 ・辺境守備隊  太陽神教会の信仰圏において、辺境の治安維持と防衛を担う武力組織。  魔獣の討伐や、禁呪を使う異端者の追跡を主な任務とする。 ・異端者  太陽神以外の神を信仰する者、教会の教義に背く者、禁じられた力である「禁呪」を使う者などの総称。  なかでも禁呪使いは、神の奇跡を人の手で模倣した最も重い異端とされる。教会法による保護を受けることはなく、名や記録まで抹消される。 ・異端者狩り  禁呪使いを追跡し、捕縛または排除する任務の通称。  禁呪を用いた抵抗や力の暴発を防ぐため、辺境守備隊が担当することが多い。 ―――― ※本作は架空の宗教・組織・制度を題材としたフィクションです。実在の団体・宗教・信仰とは関係ありません。 ※また本作中には、差別・偏見・抑圧・人権侵害を含む描写が含まれますが、これらを推進する意図はありません。 ※AI補助利用について ChatGPTを使用しています。 詳しくはこちら(https://kakuyomu.jp/users/wyrdred/news/822139839786319727) 主に校正、誤字脱字の確認、資料探しに利用しています。 また、センシティブな題材を取り扱っているため、 『実在する宗教、信仰、祈り、神、信徒の方を貶める表現がないか』の第三者確認に活用しています。

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カクヨム
カクヨム2026/07/14
  • 現在の作品灰の瞳の巡礼者