あらすじ

冬の境界都市ティアで、辺境守備隊隊長ルシアンは不審な巡礼者と出会った。 エインと名乗る青年は、教会の雑用を黙々とこなし、誰に頼まれなくても傷ついた者へ手を差し伸べる。穏やかで、物分かりがよく、それでいてどこか人との距離を置いている。 けれどルシアンには、彼が何かを隠していると分かった。 問い詰めれば笑ってかわし、監視すれば気づかないふりをする。 信用できない。それなのに、なぜか目を離せない。 ほどなく、ティアは魔獣の群れに包囲された。 援軍も補給も望めない籠城戦。負傷者が増え、守る力が尽きかけた時、『神の奇跡』が窮地を救う。 武官の経験が長いルシアン。 流浪の経験が長いエイン。 互いの考えは合わず、言葉も足りず、何度も衝突する。それでも戦場では、誰より相手の判断を理解していた。 信用するつもりなどなかった。 ただ、気づけばもう、彼以外に背中を預けられなくなっていた。 人を守る男と、人ではないとされた男が出会い、唯一無二の相棒になるまでを描く、冬のダークファンタジー。 ※本作は架空の宗教・組織・制度を題材としたフィクションです。実在の団体・宗教・信仰とは関係ありません。 ※また本作中には、差別・偏見・抑圧・人権侵害を含む描写が含まれますが、これらを推進する意図はありません。

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小説を読もう2026/07/14
  • 現在の作品灰の瞳の巡礼者