あらすじ
公爵令嬢エリザは夜会の中心で、王太子から婚約破棄を突きつけられた。「陰気で王太子妃にふさわしくない」と罵られ、王家伝来の婚約指輪まで奪われて男爵令嬢の指へ――。
だがエリザは内心で快哉を叫んでいた。その指輪の正体は、着用者の魔力と生命力を喰らい尽くす呪具。誰にも呪いを移すまいと、三年間たった一人で耐え続けた呪縛から、ようやく解放されたのだから。
呆然とする彼女の前に現れたのは、国中から恐れられる「氷の公爵」。彼だけは、エリザの孤独な戦いを知っていた。
呪いが解け、聖女の力に覚醒したエリザは公爵に溺愛される日々へ。一方、指輪を奪った二人には悲惨な末路が待っていた――。