あらすじ
「ただの言い訳じゃん。そうやっていつも後ろ向きだから、いつまでも成長しないんだよ」
伯爵令嬢のシルフは、婚約者である子爵嫡男・ルートヴィルに悩みを打ち明けるたび、100%の「善意」の顔をしたお説教(モラハラ)をされて傷ついていた。相談だけではない。ドレス選びから立ち振る舞いまで、すべて「君のためを思って」と上から目線で否定される日々。
だがある日、シルフの心の中で何かが弾けた。
「……そうね。あなたのご指導通り、私、心を入れ替えるわ」彼女はルートヴィルの言葉を寸分違わず手帳にメモし、完璧な復讐の仕込みを開始する。
一方、ルートヴィルは「君のために女の子の扱いを勉強してあげている」という最悪のイライラ理論で、別の男爵令嬢と『教育実習(という名の浮気)』を始め、周囲に的外れなアドバイスを配り歩いて勝手に孤立していき――。
ついに迎えた学園の夜会。些細なやらかしで大恥をかき、シルフに助けを求めるルートヴィルに、極上の微笑みが返ってくる。
「でも、悪気はなかったのでしょう? ……そんなの、ただの言い訳じゃん」
無自覚モラハラ婚約者が、自分の吐いた言葉のブーメランで自業自得の底に叩き落とされる、スカッと爽快な婚約破棄ファンタジー!