あらすじ
突然世界にあいた穴。
アビス。
そしてそこから飛び出してくる化け物。
アビスモンスター。
人類は、この降ってわいた災害に初期こそ現代兵器の圧倒的パワーで対処できていた。
だがアビスモンスターの中に、現代兵器をことごとく無力化する特殊個体が現れた事で状況は一変する。
白兵戦で人類に勝ち目などなく。
特殊個体出現からたった1か月で、人類はその総人口の3割を失う事に。
アビスモンスターの勢いは増すばかり。
このままでは人類は滅んでしまう。
そんなおり、人類の中から進化した存在が現れだす。
アビスブレーカーと呼ばれる者達だ。
彼らは現代兵器に頼る事無く特殊能力持ちの個体を倒す事が出来た。
だが、アビスブレーカーの登場も劣勢をひっくり返す程ではなかった。
あくまでも侵攻速度を鈍らせる程度。
結局、人類はじわじわと追い詰められていく。
そんな状況下、一人の青年がアビスブレイカーへと覚醒する。
青年の名は業式(かるましき)。
そして覚醒と同時に、何故かそれまで忘れていた事を思い出し式は気づく。
かつて自分がプレイしていた高難易度ゲーム『アビスブレーカー』と、今の自身の状況がまるっきり同じである事を。
「マジかよ……なんで俺、今までゲームの事を忘れていたんだ。それにあのメール……」
思い出せた記憶の中には、一通のメールに関する物もあった。
それは――アビス発生直前に届いた『アビスブレーカー』開発元からのメールだ。
そのメールには――
『完全版をリリース致しますので、追加料金なしで完全攻略された業式《かるましき》様のプレイを期待しております』
―—と書かれていた。
「運営が仕掛けたゲーム……いやいや、そんなのありえないだろ。こんなの、どう考えてもゲームな訳ない。けど、タイミングや状況的に……」
何もかもわからない状況に混乱する式。
だが、そんな彼にも一つだけわかっている事があった。
それは――戦わなければ人類に未来はないという事実だ。
「なんだかわからないけど……やるしかねぇか。もしこれがゲームと完全に一緒だってんなら、きっとクリアできるはずだ」
これは、業式が滅びの迫った終末の迫った世界をゲーム知識とPSで救済する物語。