あらすじ
階段から落ちて頭を打った拍子に、前世の記憶を取り戻した5歳児、レオン。
思い出したのは、日本で働いていた頃の記憶と、そして自分が転生した先が「跡目争いで人がわりと普通に死ぬ家」だという絶望的な事実だった。
長男は剣に優れ、次男は頭が切れる。母親の違う二人は、いずれ確実に潰し合う。そして三男のレオンは、来月の適性検査でバレてしまう自分のステータスが、その二人よりも圧倒的にヤバいことに気づいてしまう。
バレれば消される。だったら、バレる前に手を打つしかない。
剣もコネもない5歳児にできることは、たった一つ。
『敵同士を、争わせること』
うっかり者を装いながら、兄たちの間にそっと小さな火種を置いていくレオン。しかし蒔いた種は思わぬ速度で育ち、家中を巻き込む大事に発展したり、規格外の力を隠しきれずシイタケを握り潰したり、味方だと思っていた鑑定士に正体を見抜かれたり――生き延びるための小細工は、なぜか毎回ちょっとずつ計算外の方向に転がっていく。
死にたくない。ただそれだけの動機で始まった、規格外幼児の生存戦略コメディ。
◇
主人公が軽い気持ちで、裏から操っていくような作品が作りたいのです。