あらすじ

「回路なし」——六歳の鑑定でそう告げられて以来、俺は「無録様」と嘲られてきた。 貴族家の三男アルト(中身は、機械を直して死んだ42歳のエンジニア)は、家督整理のすえ、辺境の廃村リンデ村へ名目だけの領主として捨てられる。 だが村はずれの祠で、左腕の欠けた絡繰り人形を直したことから、すべてが動き出す。 「——千年ぶりに、まともな仕事を見た」 人形に宿っていたのは、忘れられた工匠神ヴェルク。契約により、触れた物をあるべき姿へ還す《万象修復》が目覚める。 井戸を直せば水が湧き、屋根を直せば人が集まり、魔物を治せば——なぜか、慕われる。 直せるものは、直す。それだけの信条で廃村を立て直していくうちに、「呪われた辺境」に眠る千年の秘密が、少しずつ顔を覗かせ始める。 これは、世界で一番小さな村から始まる、世界で一番大きな「修理」の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/07/14
  • 現在の作品無録の神匠 〜「才なし」と捨てられた辺境で、壊れた神様と廃村を直して暮らします〜