あらすじ
「先生、死んだ人の持ち物にはね、その人の『生前の未練』がメモリとして残っているんだよ」
臨時教師として赴任した学校で、俺は『死者の遺品』に触れ、異能をインストールしてしまった。
触れた瞬間に脳内に流れ込む、殺された前担任の戦闘技術。だがその代償として、俺自身の「大切な記憶」が一つずつ消えていく。
「記録係」を自称する教え子の少女・雫は、俺の崩壊を見つめながら静かに微笑む。
「あなたが忘れていくことは、私が全部手帳に書いてあげる。だから、もっと強くなって」
街に巣食う怪異を狩り、異能を奪い、人間性を摩耗させていく日々。
しかし、俺の脳を実験場に変えたのは、誰の仕業なのか。
そして、傍らに寄り添う少女は、俺の『記憶』の味方か、それとも――。
記憶を喰らい、絆を疑いながら、俺は「遺品」に隠された世界の真実に近づいていく。
死者の執念と、生きている人間の悪意が交差する、ダーク・サスペンス・バトル開幕。