あらすじ

春樹は由緒正しい陰陽師の家系に生まれながらも、何一つとして陰陽師らしい術を使うことができなかった。 初めは期待していた周囲も少しずつ離れていき、もはや誰も彼に期待するものはいなくなった。 春樹は周りからは出来損ないと見下される日々に耐えかねて、いよいよ家を出て一般人として生きることを決意する。 父にそれを伝えようとしたある日、突然の火災に巻き込まれ、自分を庇った父は命を落としてしまう。 建物が崩壊する直前、春樹は父から「お前にしかできないのだ」と、ある任務を託される。 それは、封印されている大妖怪を滅すること。 半信半疑のまま、亡き父の遺言を確かめるため、地図に示された封印の地へと向かう。 しかし、それは罠であった。 妖狐を完全に滅するには、妖狐を一旦人間の体へと移し、その憑代となった人間ごと滅する必要がある。 憑代の条件は、大妖怪と縁があり、かつ、術が使えない者。 春樹は、妖狐を滅するための生贄として遣わされたのだ。 春樹は自分の無力さと、その運命を恨む。 死が目の前に迫る中、大妖怪はある契約を提案する。だがそれは、陰陽師、ひいては人類にとっての叛逆である。 しかし春樹は、契約することに微塵も躊躇いはなかった。 大妖怪の「妖狐」と契約した春樹は、何とか窮地を切り抜ける。そして、衝撃の事実を知ることになる。 自分を殺そうとした真の犯人の正体、それは…… 銀髪の少女を連れて歩く陰陽師の噂は、瞬く間に妖たち、そして陰陽師たちに知れ渡ることになる。 果たして春樹は、自分の運命にどう抗っていくのか。 そして、妖狐の封印を解いたとき、一体何が起こるのか。 無才の陰陽師と狐少女の冒険が、今始まる。

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小説を読もう2026/07/14
  • 現在の作品妖狐と旅する陰陽師 〜落ちこぼれの陰陽師は大妖怪を滅するためにちょうど良い生贄でした〜