あらすじ
夕陽が日本一美しいといわれる西伊豆の海。
亡き祖母の言葉を胸に抱きながら暮らす美月は、ある夏の夜、浜辺で一つのブレスレットを見つける。
淡い水色と紫色の天然石が静かに輝くそのブレスレットは、不思議な縁となって海洋写真家・蒼真との出会いを運んできた。
穏やかな海、優しい夕陽、そして少しずつ育まれていく想い。
しかし、世界の海を撮り続ける蒼真には、再び旅立ちの日が訪れる。
「この西伊豆の海に帰ってくる理由があるなら、どんな遠い場所へ行っても迷わない。」
約束を胸に、それぞれの夢へ歩き出した二人。
やがて巡る季節の先で、海はもう一度、二人を優しく結びつける――。
西伊豆の美しい景色とともに描く、心温まる恋愛短編です。