あらすじ
あなたの精神科への通院歴が、本人の知らないところで就職の合否判定に使われていたら――。
個人情報保護法の改正案が成立し、施行された近未来。
人を救うために医療AIを開発していた世良木透は、経営難と、息子の大学進学費用に追い詰められていく。やがて透は、「統計作成」のために集めた病歴を、企業の採用判断へ流用する事業に手を染める。
始まりは善意だった。
法律も、禁止規定も、監督官庁も存在していた。
それでも、五千人の人生は、本人の知らない場所で値段を付けられた。
個人情報保護法改正の先にあり得る「まだ起きていない事件」を描いた、社会派長編小説です。
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