あらすじ
ギヨームは、騎士ではない。
爵位も、家名も、戦場での武勲もない。
それでも彼は、亡き師サー・マルタンから教えられた騎士道を胸に、「サー・ギヨーム」と名乗って生きていた。
ある日、王国と敵対する帝国の女騎士クラウディアが、戦場で傷つき倒れているところを見つける。
敵国の騎士を助ければ、待っているのは処罰か死。
それでもギヨームは、自分の馬を売り、彼女を隠し、帝国へ帰すための旅に出る。
正式な騎士ではない男と、誇り高き帝国騎士。
身分も立場も違う二人の旅の先で待つのは、英雄の称号ではなく、小さな村での静かな暮らしだった。
これは、騎士ではない男が、自分だけの騎士道を貫く物語。