あらすじ
世は摩訶不思議なことばかりが、いびつな形の欠片一つ一つが噛み合う形で形成されている。そのピースの端の方に位置する一つの国。海面から巨大な樹木の幹が伸び、数十メートル先の頂に策大きな蓮の葉に広がる国を形成する数百もの陸地の総称でもあるトレッゲン王国出身の一人の小娘、モーリー・スティンボリィは、正確には記憶にないが、気が付けば、毎日のように地元の美術館に入り浸るように。
彼女は決まって一つの展示品の前で何時間も。展示品は、この世に存在する世界遺産の一つのレプリカで、世界遺産の名は…………十字型の扉絵壁画(ロック・ヘミングハーバボート)。
いつしか、彼女は己の目で実物を見てみたいと思うようになっていた。
十字型の扉絵壁画は…………名称になった通り、海面から数十、数百キロにもなる巨大すぎる十字に伸びる歴史的な壁画として、各国から大勢の観光客が押し寄せると言われ、観光客たちは、壁画に刻まれたいまだに解明されていない図柄や文字に思いを馳せるらしい。
だが、世界で唯一…………。この壁画に刻まれた秘密を解読したと噂されている人物がいた。
だが、その男に関する情報が少なすぎて。十字型の扉絵壁画には、どんな内容が、誰が、いつ、どうやって作られたのか。多くの謎が残されたままとなってしまった。
世界的な文化遺産でありながら分かっているのは、外観に関する情報がほとんどで。十字型の扉絵壁画事態に関する情報は、推測の域を出ない。
未知なる文化遺産を目指すモーリーや彼女の夢を実現すべく協力する仲間たちが、立ち寄った旅先で様々な出来事へ減少に出会いながらも最終目的地へ向かうまでの道中を楽しみながら着実に進んでいく。
小さい世界で育ってきた彼女が、大海原の先に広がっているまだ見ぬ大きな世界に翻弄されていく姿を描いていく物語。