あらすじ
証明官を目指す学院生、ミラ・クゼ。
冷静に現場を調べ、証言の矛盾を見つけ、物証を積み重ねる彼女には、誰にも明かせない力があった。
その名は――《真貌剥離》。
証拠を突きつけても罪を認めない者を《審黒の間》へ導き、心を守る仮面を剥がす異能。
善良な教師。
忠実な使用人。
公平な管理者。
誰かを守る優しい人。
人は皆、自分を正しく見せるための仮面をかぶっている。
しかし、仮面の下に隠されているのは、必ずしも単純な悪意だけではない。
恐怖。嫉妬。罪悪感。
見捨てられたくないという願い。
自分だけは正しいと信じたい心。
ミラは物証と言葉によって犯人を追い詰め、最後にその仮面を剥がしていく。
だが、《真貌剥離》を使うたび、彼女自身の心と身体も少しずつ傷ついていた。
鏡の中で、ミラとは違う動きを始めるもう一人の少女。
『問題ありません』
弱さを隠し、一人で真実を背負おうとするミラもまた、仮面をかぶっている。
これは、罪を暴く少女が、誰かを裁くことの意味を知り――やがて自分自身の仮面と向き合う物語。
仮面を剥がした先に、本当の真実はあるのか。