あらすじ

翁は言った。 「たまには、ゆっくり茶でも飲んでこい」 黒い椿を髪に挿した女は、戦国の世を巡る。 侘び茶の始祖・村田珠光。城を捨てた茶人・荒木道薫。かぶき踊りの出雲阿国。古今伝授の細川幽斎。そして、千利休。 一服の茶を、飲むだけの旅である。 それだけの、旅である。 能の翁付き五番立てになぞらえた全十一話。重い噺と笑い噺を交互に。 あいだに挟まるのは、堺の名もなき酒場——書物のことなら何でも知っているのに少しずれているセンセ、何でも知っているのに言わない酌婦、そして、夏でも寒い寒いと言っている貧乏神。

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小説を読もう2026/07/14
  • 現在の作品創作能楽小説 『銘 黒椿』 翁付き五番立て