あらすじ
十歳の少女・透花は、最愛の母が任務中に命を落としたと知らされた。
悲しみに暮れる父と幹部たちは、ある日組織に現れた一人の少女・澪を家族のように可愛がり始める。
一方で、実の娘である透花は居場所を失い、地下室へ幽閉された。
それでも透花は諦めなかった。
「ママは生きてる。」
ほとんど誰にも信じてもらえなくても、たった一人信じてくれた医者と、地下室で出会った謎の少年だけを支えに、母が帰ってくるその日まで組織を守り続ける。
敵対組織へ潜入し、傷だらけになりながら集めた情報。
暗い地下室で積み重ねた四年間。
そして十四歳になったある日――。
「ただいま~! ママが帰ってきたよ!」
死んだはずの母が、帰ってきた。
だが母を待っていたのは、娘の姿が消えた家と、壊れてしまった家族だった。
これは、地下室で四年間を生き抜いた少女と、心を閉ざした少年、そして壊れた家族がもう一度「ただいま」と「おかえり」を取り戻すまでの物語。