あらすじ
経理部主任・三枝真琴は、月次決算で一円の差額を見つける。
ただの端数処理に見えたその差額は、存在しない七四二支店、退職処理未了の社員、午前三時十二分に生成される勤怠ログ、そして「営業支援成果物」という不可解な売上へとつながっていく。
最初は、廃止支店を利用した粉飾決算だと思っていた。
だが、未了の伝票を追うほどに、会社全体の決算が「終わっていない処理」の上に成り立っていることが分かってくる。
退職処理が終わらないから、在籍中になる。
在籍中だから、勤怠が補完される。
勤怠があるから、給与が発生する。
給与があるから、業務ログが利用される。
業務ログが成果物となり、売上として計上される。
そして三枝は、外部記録から、会社が数年前にすでに清算済みだったという事実にたどり着く。
ここは、会社ではない。
会社の形をした、未了の保管場所だ。
一円の差額から始まった経理監査は、やがて三枝自身の在籍証明をも失わせていく。
最後に残るのは、次の新人経理へ送られる三つのファイルと、画面の隅で点灯する名前。
三枝真琴。
状態、未了。
※カクヨムミステリー&ホラー小説コンテスト【ナツガタリ'26】応募作
本作は、生成AIを本文生成および構成補助に使用しています。
ただし、物語構造、テーマ、キャラクター設計、演出方針、全体の制作思想は作者本人が設計し、生成AIにはその制約下で漫画原作脚本として出力させています。
本作は、作者が設計した創作ルールと物語制御方針に基づき、生成AIを実行補助として用いた作品です。