あらすじ
「有賀、何してるの。まだやってんの」
私の世界のすべて。有賀。
今日も私は、彼女のなだらかな曲線と、その吐息の粒子を原稿用紙に書き写している。
世間の人間にとって、彼女はただの友人や隣人なのかもしれない。
けれど私にとって、有賀は呼吸をする理由であり、私の物語を完結させるための唯一のピースだ。
彼女が私の原稿を枕にして眠るあの瞬間、世界は静止する。
その髪に触れる感覚、唇から漏れる甘い声。すべてを私だけのものとして記録し、誰にも邪魔させない。
これは、そんな私が愛してやまない有賀と過ごす、静かで閉ざされた日々の記録。
※穏やかな生活の影で、私が何を『積み上げている』のか。どうか、その目で確かめてください。