あらすじ

魔術の才が、国民の全てを決める国、ガラドシア。 そこで“芽無し”と蔑まれていた第四王子マリウスは、十五歳の節目に行われる儀式で、魔法を発現できなかったことで追放され、その姓と立場を王家から剥奪される。 だが、そんな彼が、全てを失ったその時―― 彼の中で“異質な力”が目覚める。 それは、人の持つ魔法を、根こそぎ奪い取る力。 この世界の常識では、決して測れない強大な力だった。 持たざる者だと思われていた少年は、誰よりも異質で、誰よりも危うい力を持っていた。 そして彼は、奪われたものを取り戻すために、再び王国へと舞い戻る。 大切な人を、尊厳を、居場所を、そして自身の運命さえも取り戻すために。 強さとは何か。 正しさとは何か。 才なき者に価値はないのか。 奪う力を持つ者は、悪として生きることしかできないのか。 これは、世界の理に抗う少年の物語。 選ばれなかった者が、世界の定義を丸ごと書き換える物語。 後に“魔王”と呼ばれる男が紡ぐ、全てを覆すための物語。 彼は持たざる者などではなかった。 ただ、世界に選ばれなかっただけなのだ。

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カクヨム
カクヨム2026/07/13
  • 現在の作品葬越の王 マリウス -原罪を越える者-