あらすじ
王太子レオンハルトの婚約者候補として扱われてきた侯爵令嬢オリヴィアは、ある茶会で気づいてしまう。
殿下が恋をしている。
そして、その相手は自分ではない。
相手は、宮廷に不慣れな男爵令嬢ミリア。
正式な婚約はまだ結ばれていない。ならば、今ならまだ誰も決定的には傷つかない。
そう考えたオリヴィアは、二人の恋を陰から応援することにした。
席順を整え、花束の意味を助言し、ミリアが夜会で怪我をしないよう靴職人を紹介し、硬すぎる殿下の恋文まで直してあげる。
けれど、王子の恋が実を結ぼうとしたとき、王宮はオリヴィアを「嫉妬に狂って二人を妨害した悪役令嬢」として処理しようとする。
善意は、悪意へ。
応援は、妨害へ。
記録は、王家に都合よく書き換えられようとしていた。
けれど残念。
オリヴィアは、すべてを手帳に残していた。
王子の恋を応援しただけなのに、悪役令嬢として処理されそうです。
ならば、その記録、事実のまま確認していただきましょう。