あらすじ

「前は任せたよ、ヴァル」 「最初からそのつもりだ」 空は、四つの国に裂けている。北に帝国、西に王国、南に天教国、東に共和国。翼を持つ種族・翼人たちは、同じ空を飛びながら、隣国の翼を見れば剣に手をかけた。 その均衡を、北の帝国が力で崩しにかかる。侵攻を止めるため、西の王国と南の天教国は、一時の同盟を命じられた。 西の猛将ヴァルミオン。前へ出ることしか知らない、大剣の男。 南の知将ミハエル。純白の翼を持つ、鉄扇と細剣の策士。 何年も敵として互いの陣を崩し合ってきた二人は、顔を合わせれば言い争い、軍議の卓では「却下だ」ばかりを交わす。 それでも、空へ出れば違った。 先に剣を振るう男と、その一歩先に道を作る男。合図もなく、互いの死角を塞ぎ合う。 敵だった時間は、消えたわけではない。ただ、向きを変えただけだった。 だが、この同盟に永遠はない。共通の敵が消えれば、二人はまた、別々の空へ帰される。 その先に二人を待つものを、まだ誰も知らない。 四つの国が争う空で、二人の将軍が選ぶものを描く、戦記BLファンタジー。 ※「翼人シリーズ」の一篇。本作単独でお読みいただけます。

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カクヨム
カクヨム2026/07/13
  • 現在の作品双翼の神血 ―二百年目の翼葬―