あらすじ
妹を救うため、少年レオンは「神聖魔法」を申請した。
しかし天啓盤が授けたのは、どの古文書にも記録のない未知の職能――《申請魔法》。
レベルも存在せず、神官ですら「あり得ない」と震えるその力には、一冊の古びた書式と一本の黒い万年筆だけが残されていた。
やがて妹の命が尽きようとした夜、万年筆は神器《原典筆》へと姿を変える。
世界に失われた「書式」を発見し、その空欄を書き記すことで魔法を執行する力。
だが、その書式には厳格な規則があり、願いを書けば叶うほど甘くはない。
却下。修正。再申請。承認。
世界の理を理解した者だけが、魔法を成立させられる。
神すら知らない書式を集めながら、少年は世界のルールそのものを書き換えていく。