あらすじ
高校二年生・飛鳥心は、ごく普通の高校生だった。
誰かが困っていれば手を差し伸べ、家族や友人と笑い合い、明日も同じ日常が続くと信じていた。
――あの夜までは。
アルバイトからの帰り道、突如現れた異形の怪物《巨獣》に襲われ、心は瀕死の重傷を負う。
薄れゆく意識の中、黒い球体が静かに問いかけた。
「ここで、お前の物語は終わるのか。」
「終わるわけない……! 俺は、生きたい!」
その叫びに応えるように、黒い球体は契約を提示する。
対価はただ一つ。
王級巨獣《拘束の王・トガノクサリ》を討伐すること。
契約が成立した瞬間、少年は漆黒の大鎌を手にし、《終焉》を司る契約者として新たな人生を歩み始める。
しかし、それは力を得る代わりに、一生逃れることのできない宿命でもあった。
世界を支える十三の契約。
その契約を喰らう十三体の巨獣王。
そして、人知れず続いてきた契約者たちの戦い。
やがて心は知ることになる。
自分が結んだ契約が、世界の命運そのものを左右する契約だったことを。
これは、一人の少年が「生きたい」という願いから始まり、やがて世界の終焉へ立ち向かうまでを描く、現代ダークファンタジー。
――ここで、お前の物語は終わるのか。
その問いへの答えを探す物語が、今始まる。