あらすじ
かつて世界を救った英雄の力を受け継ぐ勇者アーベルトは、仲間と共に魔王討伐へ挑む。しかし、圧倒的な力の前に一行は壊滅寸前。最後の力を振り絞って立ち向かうも、魔王にはまるで相手にされない。
――その頃。
世界の命運など露知らず、一人の青年は畑で土を耕していた☆
植物をこよなく愛する青年・フユ。ひょんなことから転生した彼が気にしているのは魔王ではなく、作物を育てるための「魔層土」が足りないこと。なら取りに行けばいい。そう軽いノリで魔窟へ向かった彼は、着地点を少し間違えた。
結果――魔王の顔面に直撃。
勇者が命懸けで放った必殺技でも傷一つ付かなかった魔王は、空から降ってきた農家の青年に一撃で沈み、物語最大のラスボスはまさかの事故死!(???)
英雄譚は伝説となり、当の本人は「俺は殺ってない。殺ったのはお前だ」と全力で責任転嫁を始める。
これは、世界最強なのに本人だけがその自覚を持たない青年と、そんな彼に振り回され続ける勇者たちが織りなす、最強すぎる勘違いファンタジー。
魔王より畑いじりが命より大事。
世界救済は、そんなクソほどどうでもいいことは、ついでである。