あらすじ
交通事故で命を落とした女子高生・結城ひよりは、女神の導きで異世界へ転生することになった。
「転生特典として、最高の神器を授けます!」
そう言って女神が差し出したのは――一本のシャベル。
「どーも! ワシが相棒や!」
しかもそのシャベルは、関西弁で四六時中しゃべり続けるインテリジェンスウェポンだった。
「泥ついとるで! 磨けや!」
「雨や! 錆びるやろ!」
「剣なんか切ることしかできへんやん! ワシは切ることも掘ることもできるで!」
あまりのうるささに女神ですらノイローゼ寸前になり、「お願いだから連れて行って」と押し付けられた問題児(?)だったのである。
そんな二人が転移した先は、人里から遠く離れた魔物の棲む山奥。
食料なし。
家なし。
仲間なし。
頼れるのは、おしゃべりだけど最強のシャベルだけ。
形状変化、土魔法、鑑定、驚異的な耐久力――性能はまさに神器級。
ただし、口だけは一秒たりとも止まらない。
「嬢ちゃん! まずは井戸掘るで!」
「ワシ、実は掘るん得意やねん!」
「当たり前でしょ!」
今日も異世界のどこかで、女子高生のツッコミが山に響き渡る。
うるさすぎる最強相棒と送る、笑って開拓して、ときどき命懸けの異世界サバイバル、ここに開幕!