あらすじ
漁師の父と盲目の娘・あかりは、互いを支え合いながら穏やかに暮らしていましたが、嵐で父がすべてを失ったことをきっかけに、かつて父が「生きる証」と笑った晴天の朝陽さえも、父の心を癒やせなくなってしまいます。
やがてあかりが重い病に倒れた冬の日、皮肉にも空は重い曇天模様となりますが、あかりは雲の切れ間から差し込む光の筋(エンジェルラダー)を感じ取り、「これが一番の幸せ」と言い残して旅立ちます。
娘の最期を通じて「曇天の中の光」というもう一つの幸せの形を知った父が、あかりの残した温もりを胸に、悲しみを乗り越えて歩み出す姿を描いた物語。