あらすじ
死者の声は、もう戻らない。
だが、真実は沈黙の奥でまだ息をしている。
王都の学院に所属する証明官候補、クゼ・ミラ。
彼女は《審黒の間》と呼ばれる異能の空間で、
嘘を剥がし、罪の“真の姿”を暴く。
妹を失った兄が「死者の声」を利用した事件。
そして次に訪れるのは――
いじめを知りながら沈黙した女教師。
「問題はありません」
その言葉は、誰かの苦しみを隠すための蓋だった。
助けを求めた子供の震える文字。
整いすぎた教師の報告書。
矛盾する証言。
沈黙の裏に沈んだ真実。
ミラは、沈黙そのものが罪になる瞬間を暴くため、
再び《審黒の間》へ足を踏み入れる。
声を奪われた者のために。
沈黙を選んだ者の罪を、
その名で記させるために。