あらすじ
198X年8月12日、飛行機事故で命を落とした技術者・堀田健吾は、黄泉の国で閻魔様の命を受け、「黄泉ネット」開発プロジェクトに参加することになる。
作業場で出会ったのは、かつて歴史小説で悪役として読んでいた男——大老・酒井忠清だった。
「権力の亡者」「下馬将軍」「伊達騒動の黒幕」。本の中の忠清像を頭に持ちながら、堀田は仕事を通じて目の前の忠清殿を観察し続ける。
堀田正俊の子孫が、三百年越しに辿り着いた答えを記したメモが、静かに積み上がっていく。
※本作は「黄泉の政」第一部を読んでからお読みください。