あらすじ
1983年。
暴力と夢が、まだ同じ夜に存在した時代。
ダブルスーツに身を包み、
ポマードで髪を固め、煙草をくわえる。
男たちは誰よりも気障で、
悲しいくらいに不器用で、
精一杯に格好をつけて生きていた。
東京湾岸では、
七つの暴走族チームが絶妙な均衡を保ち、
大きな抗争もなく、それぞれの縄張りを守っていた。
しかし、その均衡は、
湾岸最大勢力《大黒湾岸ミッドナイトクルー》総長の死によって崩れ始める。
大黒を手に入れれば、東京最強になれる。
誰もがそう考える中、一人だけ違う景色を見ていた男がいた。
渋谷《道玄坂シャドウハーツ》総長・大友勝治。
女好き、遅刻魔、金欠。
牛丼一杯すら満足に食べられない自由人。
だけど彼は、誰よりも先に気付いてしまう。
「力を手に入れた瞬間、七つの均衡は終わる」
その隣には、左腕だけで人を吹き飛ばす副長・ヒロイ。
怪力すぎる女特攻隊長・リン。
最強なのに、どこか笑えて、誰よりも人情に厚い「はみだし者」たち。
これは、社会からはみ出した若者たちが、
仲間だけは失わないために走り続けた、ひと夏の青春群像劇。
喧嘩の先にあったのは、天下じゃない。
仲間が笑って帰れる場所だった。
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※本作は、カドコミ漫画原作コンテスト用の作品です。