あらすじ
西暦2086年。
空は、もう青くなかった。
人類は長い年月をかけて地球を壊した。
止まらない環境汚染、異常気象、暴走した化学物質、崩壊した生態系。
やがて地表は、人類が長時間生きられない死の世界へと変わった。
都市は有毒な霧に覆われ、海は黒く濁り、大地は草木すら育たない荒野となった。
人類は地上を捨てるしかなかった。
世界中の生存者は巨大な地下都市へと避難し、人類最後の文明を地下で維持していた。
だが、それも永遠ではない。
食料、酸素、エネルギー。
すべてが限界へ向かっていた。
このままでは、人類は地下で静かに滅びるだけだった。
だから世界は一つになった。
かつて争い続けた国々は手を取り合い、国際連合を中心として新たな組織を設立する。
その名は――
GE(GLOBAL EARTH)
目的はただ一つ。
「地球を再び、人類が住める星へ戻すこと。」
GEの科学者たちは、人類の常識を覆す技術を完成させた。
それは、無数に存在する"世界線"への干渉技術。
歴史が少し違う世界。
文明が大きく発展した世界。
未知の物質が存在する世界。
環境を自在に制御する技術を持つ世界。
GEは、それら無数の世界線から人類再生に必要な技術、資源、エネルギーを回収する計画を開始した。