あらすじ
初めての一人暮らしのため、格安のアパート203号室に引っ越してきた編集者・森下葵。毎晩決まって壁から聞こえる不思議な叩き音、「隣室は空室だ」という不動産屋の言葉、そして前の住人が残した記録が、この部屋に隠された秘密を明らかにしていく。
この場所にはかつて託児所があり、20年前に少女ヒナが壁の隙間に閉じ込められ、誰にも気づかれずに亡くなっていた。壁は「閉じ込められる者」と「外に出る者」を入れ替える不思議な扉だったのだ——恐怖の正体を知った葵は、呪いの連鎖を止めるため、ヒナの心に向き合うことを決意する。