あらすじ
会社の仕事は、役職の上下だけで見ると本質を見失う。
社長、管理職、現場社員、新入社員。
会社には命令系統があり、責任の範囲も違う。
しかし、仕事そのものは「偉い・偉くない」で成り立っているわけではない。
会社の仕事は、「基礎」と「応用」で考えると分かりやすい。
物を作る、売る、運ぶ、整える、確認する、記録する、接客する、介助する、修理する、保管する。
こうした基礎業務こそが、会社の価値を直接生み出している。
一方で、管理、営業、経理、人事、品質管理、教育、企画、法務、広報、経営判断といった応用業務は、その基礎業務を広げ、安定させ、継続させるために存在している。
応用業務は、基礎業務より偉いから存在するのではない。
基礎業務の価値を守り、増幅し、未来へ繋げるためにある。
ここを間違える会社は、現場を軽視する。
現場を軽視すれば、基礎が劣化する。
基礎が劣化すれば、品質、信用、利益、成長性は後から崩れていく。
本書は、会社を単純な上下関係ではなく、「基礎業務」と「応用業務」の構造から見直す実用書である。
社長から新入社員まで、会社の中で自分の仕事がどこに位置し、何を支え、何に支えられているのかを理解することで、組織の優先順位を正しく捉えることを目的とする。
会社は大きな失敗だけで壊れるのではない。
多くの場合、基礎を軽く見た時点で、静かに劣化し始めている。