あらすじ
厳格な侯爵ヴァルザードの妻として、息の詰まるような過酷な義務と束縛に耐えていたイルミニア。ある日、彼女の華やかな地位を妬んだ妹のゼルヴィアが、闇の宝具を使って二人の肉体を入れ替えてしまう。
「お姉様の地位も、旦那様も、すべて私がもらうわ!」と勝ち誇る妹。しかしイルミニアは、悲しむどころか内心で歓喜していた。これでようやく、あの地獄のような結婚生活から「離縁」できるのだから。
厄介者となった妹の体(中身はイルミニア)は、好都合とばかりに実家を飛び出し、念願だった城下町のカフェでのんびり働き始める。一方、念願の侯爵夫人となった妹(中身はゼルヴィア)を待ち受けていたのは、贅沢三昧とは程遠い、過酷な一族の義務と冷徹な夫の監視だった。