あらすじ
戦争終結から長い年月が過ぎた世界。復興が進む中でも、人々はなお力を求め、新たな戦士たちが生まれていた。
帝都北部の古い訓練場で、四人の若者が伝説の改造拳銃「SOLO」「DUO」「TRIO」「QUARTET」を手にし、「四人で一つの戦術」を掲げて最強を目指していた。だが、そこへ現れた白髪の老人は、彼らの銃を一瞬で奪い取り、「使い方を間違えている」と告げる。
若者たちは老人を追い、その指導を受ける中で、銃の真の意味を知る。SOLOは始まり、DUOは繋がり、TRIOは流れ、QUARTETは完成――しかし、四つだけでは音楽にはならず、そこには「第五の音」が必要だと老人は語る。
老人はかつて、NUTCRACKERと呼ばれる相棒と共に戦場を駆け抜けた伝説の戦士だった。豪快で人間味あふれるその男は、老人を生かすために命を落としていた。老人が背負ってきた喪失と孤独を知った若者たちは、戦うためではなく、自らの音を生み出すために鍛えられていく。
数年後、一流の戦士へと成長した若者たちは、老人を超えるために再び集結する。激しい戦いの末、老人は四丁の拳銃を彼らに託し、「これは武器ではなく音だ」と告げる。そして去り際に、失われた相棒の名を静かに口にする。
こうして四つの音は次の時代へ受け継がれる。しかし、NUTCRACKERという「第五の音」だけは、永遠に失われたまま、老人の心に響き続けるのだった。