あらすじ

サンロード商店街で起きた連続殺人事件から二か月。ようやく平穏な大学生活を取り戻した読書家の大学生・池尻のもとへ、刑事・昆陽から一本の電話が入る。 「悪い。また力貸してくれ」 舞台は、市立昆虫館。木々に囲まれた大きな公園の中にあるその昆虫館で、一人の職員が遺体となって発見された。遺体の傍らには、一冊の昆虫図鑑。事故のようにも見える現場だったが、池尻は図鑑のわずかな違和感に目を留める。 なぜ、そのページが開かれていたのか。なぜ、その図鑑だけが現場に残されていたのか。昆虫の習性、標本、採集記録、図鑑の構成―…。読書で培った知識と冷静な観察力を武器に、池尻は刑事・昆陽とともに静かに真実を追い始める。 やがて浮かび上がるのは、昆虫館だけではなく、公園、池、売店、保育園、市民病院、そして住宅街を巻き込んだ、一つの過去。 人は、見たものを信じる。 だが、本当に大切なのは、「見えていないもの」を観察することなのかもしれない。これは、本を読むように世界を観察する青年・池尻が挑む、二つ目の読書ノート。 最後のページをめくったとき、あなたは一匹の昆虫が示していた本当の意味を知る。

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小説を読もう2026/07/12
  • 現在の作品池尻くんの読書ノート2 青い蝶は飛び続ける