あらすじ

普通の高校生・板前和紗の前に現れたのは、思想を極端なまでに体現する五人の美少女。 共産主義、国家主義、市場主義、アナーキズム、そして宗教。 彼女たちはそれぞれの「正しさ」を信じ、その思想で和紗を振り向かせようと全力でぶつかり合う。 「恋は平等に分配すべきよ」 「愛する者を守るのは当然だ!」 「恋愛にも効率があるっちゃん」 「独占は良くないと教わって育ちましたの」 「救世主様は、救世主様です」 価値観は正反対。 なのに恋だけは誰にも譲れない。 思想がぶつかるたび、なぜか学校では原因不明の異常現象まで巻き起こる。 彼女たちは何者なのか。 五大結社とは何なのか。 そして、平凡な少年・和紗が狙われる本当の理由とは――。 これは、思想と恋が真正面から衝突する、新感覚イデオロギーラブコメディ。 【編集部向け補足】 本作は、「思想そのものを人格化したら、どんな恋愛をするのか」という発想から生まれたラブコメ作品です。 近年は「○○を美少女化する」という作品は多く存在しますが、本作では人物や概念ではなく、「思想・価値観」をヒロインとしてキャラクター化しています。 ヒロインはそれぞれ、 ・共産主義 ・国家主義 ・市場主義 ・アナーキズム ・宗教(信仰・陰謀論) という異なる思想を象徴しており、服装や口調だけでなく、恋愛の価値観・行動原理・ギャグ・会話・デート・主人公への接し方まで、それぞれの思想から一貫して構築しています。 例えば、 「恋は皆で分け合うべき」 「好きな人は国家のように守るべき」 「恋愛にも投資対効果がある」 「独占は自由を奪う」 「理由はない。ただ信じる」 といったように、思想がそのままラブコメの掛け合いになることを目指しています。 一方で、本作は政治的・宗教的な主張や特定思想の肯定・否定を目的とした作品ではありません。 思想を”人間の価値観の癖”としてエンターテインメントへ落とし込み、「考え方が違えば恋愛の仕方も違う」というテーマをコメディとして描いています。思想を知らない読者でも楽しめることを前提に、思想を知っている読者には元ネタの構造や皮肉が伝わる二層構造を意識しています。 主人公・板前和紗は、強い思想を持たない「普通」の高校生として設定しています。五人のヒロインと対比することで、それぞれの思想の特徴が自然に浮かび上がる構図を作っています。また、和紗自身も「自分の考えとは何か」を少しずつ見つけていく成長を、作品全体の軸としています。 第1巻(応募範囲)は、五日間で五人のヒロインを一人ずつ紹介するオムニバス形式です。それぞれ一話完結として読める構成にしながら、毎話発生する不可解な異常現象を共通の謎として配置しています。読者は「ヒロインの思想」と「異常現象」の二つを楽しみながら読み進められる構成です。 異常現象は、主人公やヒロインたちも完全には理解しておらず、序盤ではラブコメのオチとして機能します。しかし物語が進むにつれて、その現象が世界の根幹に関わる重大な出来事であること、そして五人が所属する「五大結社」が長年その存在を追い続けてきたことが明らかになります。 五大結社は、それぞれ異なる思想を掲げる巨大組織です。ヒロインたちは各組織から主人公の観察・接触を任されており、序盤では「恋のライバル」として描かれますが、中盤以降は思想の違いを越えて協力・対立を繰り返しながら、世界の真相へ迫っていきます。 作品全体としては、 「思想家同士のラブコメ」 ↓ 「五人のヒロイン同士の恋愛バトル」 ↓ 「五大結社を巡る群像劇」 ↓ 「主人公の正体と世界の真相」 という四段階でスケールアップする構成を想定しています。 ラブコメを入口に、ミステリー・異能・群像劇へと物語を発展させながらも、「思想によって恋愛の形が変わる」という作品の根幹は最後まで一貫して描く予定です。 応募範囲では、まず作品最大の特徴である「思想を人格化したヒロインによるラブコメ」というコンセプトを明確に提示し、その先に長期連載へ発展できる世界観と物語の広がりを示すことを目的としています。

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カクヨム
カクヨム2026/07/12
  • 現在の作品ラブノイア ――思想強めな美少女たちが、俺を本気で落としにくる。