あらすじ
同じクラスの園田日菜子さんは、勉強もできて運動も得意。
それなのに誰にでも優しいという非の打ち所のない人だった。
そんな彼女に恋をしてしまった僕、若月は玉砕覚悟の告白をする。
フラれて当然だと思っていたのに、どういうわけか付き合うことになった。
それから毎日がとても華やかなものになった。
僕の生活の中心に近い部分に園田さんがいて、楽しい日々を過ごした。
それでも気付いていた。
園田さんが僕に向ける笑顔が、特別なものじゃないって。
その事実から目を背けて付き合い始めて一年が経った頃、園田さんに呼び出された。
別れの話だろうと覚悟して、喫茶店で待っていたが約束の時間を大きく過ぎても園田さんがやってくることはなかった。
初めて、明確に怒りを覚えた。
だけど、園田さんは来られるはずがなかったんだ。
僕が待ち続けている間、手術を受けていたんだから。