あらすじ
近未来。人類は「スキル」という能力拡張技術を手に入れた。無料なら広告視聴、有料なら課金。企業が作った完成品スキルが、街のどこでも一瞬で手に入る時代。
そんな中、俺・天城遼は「スキル適性なし」の烙印を押された落ちこぼれだった。
理由は単純だ。企業製スキルに組み込まれた"制限"と、俺の体質が致命的に合わなかった。
仕方なく手を出したのは、誰も見向きもしないオープンソース版スキル。広告一本で済む時代に、わざわざ導入と調整に何時間もかける非効率な遊びだと、周りには笑われていた。
だが俺には、他人に見えないものが見えていた。
企業がわざと隠している「性能の天井」。そして、誰も気づいていない自分自身の中の"もう一つの力"――スキル管理システムの、ごく一部の権限。
「適性なし」ではなかった。ただ、使う力を間違えられていただけだ。
広告が支配する世界の歪みを、俺だけが暴いていく