あらすじ
11歳の嫌井みんな(きらい みんな)の夢は、作家になって処女作を親友の田中佐藤(たなか さとう)に手渡すことだった。だが学校での銃乱射事件が佐藤の命を奪い、犯人の自殺を一人目撃したみんなは、恐怖で動けず何もできなかった。
世界も、級友も、親たちも、凍りついた彼を許さなかった。いじめられ、深い喪失感を抱えたみんなは、佐藤へ贈るはずだった唯一の原稿を焼き捨て、賭博や軽犯罪の荒んだ生活へ失踪する。手元に残ったのは、灰の入ったブリキ箱と、守れそうにない約束だけだった。
12歳になり、彼はかつての悪評が渦巻く同じ学校へ戻される。世界に拒絶される前に全員を拒絶しようと心を閉ざすみんな。だが、人好みさこ(ひと みさこ)という奇妙な生徒が、どんなに冷たくされても、自身も悲劇を抱えながら、彼の側を離れようとしなかった。
これは救いの物語ではない。一人の子供が、耐え難い日々の中で「生き延びること」と「生きること」の違いを学び、たとえ灰になっても守れる約束があると知るための物語。
16話構成 | 対象年齢:MA21+