あらすじ
勇者一行の荷物持ちだったアキトの人生は終わった。
仲間に裏切られ、海へ沈められた彼が流れ着いたのは、鬼が跋扈する鬼ヶ島。
そこで知る。
故郷で当たり前に食べていた桃は、人を鬼へ変える――禁薬だった。
復讐するため、アキトはその禁薬を喰らう。
鬼の力を使うたび、傷は癒え、肉体は再生する。
だが、その代償として、人間だった頃の感覚は少しずつ失われていく。
それでも構わない。
あいつらを地獄へ叩き落とせるなら。
鬼ヶ島で彼を拾ったのは、鬼でありながら人を助ける少女・アカネ。
彼女と暮らしながら、アキトは裏切った勇者たちへの復讐を誓う。
だが鬼ヶ島には、人間も勇者も知らない"本物の鬼"が息づいていた。
これは、人間をやめてもなお、胸を張って生きようとした鬼の復讐譚。