あらすじ

王宮刺繍院のエルナには、日没の鐘から残光が消えるまでの間だけ、布に本心を縫い留められる力がある。受け取った者には、言葉ではなく確信だけが届く。——代価は、その想いにまつわる自分の記憶。 第一王子ユリウスの婚礼衣装を任されたエルナは、彼の無事を願って一針ずつ本心を縫い、彼を愛した時間を少しずつ失っていく。蜂蜜菓子の味も、白い花の朝も、名を呼ばれた夕刻も。 最後の一針の代価を知りながら、それでも彼女は縫うことを選ぶ。そのとき、王子が選んだものは。 忘れても、恋は選び直せる。切な×救済の短編です。

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小説を読もう2026/07/12
  • 現在の作品記憶をなくした婚約者に、殿下は恩を隠して二度目の初恋をやり直す