あらすじ
勇者パーティの雑用係として、昼夜問わず無償で働き続けるクレイ。
あまりの辛さに脱退を願い出るも、許可が出ることはない。
「お前はやれば出来るやつなんだ!俺はわかってるからよ!だから──俺から離れようとすんじゃねぇぞ?」
「私が駆け出しのころは、そんな情けない弱音なんて、吐かなかったわ」
「一時の気の迷いでつい、言葉が出ちゃっただけだよな?」
来る日も来る日も、必死で働いても、認められる日は来ない。
そんなある日、クレイのもとに父から手紙が届く──
『ハハキトク、スグカエレ』
「お前のせいで、みんなが困るんだ。それでいいのか?」
「よ、よくない……よ」
「そうだよ!良くないよな!じゃあ、ダンジョンに行こう。きっとお母さんだって、わかってくれる」
母親の窮状にも、彼に自由はなかった。
しかし、彼は知ることになる──
『あいつの母親なんざ、俺たちにはカンケーねぇからな。休みが欲しいなんざ言ってきたらぶっ殺してやる』
『殺しちゃだめだな!生殺しだ!いや、飼い殺しか!?ギャハハハハ!』
──怒りを。