あらすじ
大口案件の不具合を巡り、品質保証課の堅物部長・大河内と対立する営業リーダーの佐藤。佐藤が社内規定を武器に正論を突きつけると、大河内は役員や各部幹部をCC.に入れた「衆人環視のメール」で、営業をコスト意識のないクレーマーだと牽制するカウンターを仕掛けてくる。
絶体絶命の公開処刑の場。しかし佐藤は動じず、相手の「コスト抑制」というミクロな主張を包み込み、より高い「全社利益のストーリー」へと昇華させる完璧な返信を打ち込む。泥臭い社内折衝をテキスト一枚で静かに制する、圧巻のビジネス・インテリジェンス小説。