あらすじ
北の果てには、《境界》と呼ばれる禁域が存在する。そこへ足を踏み入れた者は、誰一人として帰ってこなかった。千年以上、人類が恐れ、諦め、封じ続けてきた場所。そんな境界から、一人の青年が現れる。
黒い外套。黒い剣。
そして、世界の常識から外れた力。
青年は名を告げず、過去を語らない。
ただ一つ、目的のために歩き続ける。
彼が現れたことで、止まっていた世界が動き始める。
王国は警戒し、教団は恐れ、魔物は騒ぎ出す。
なぜなら誰も知らない。
境界の向こうで、彼が何を見てきたのかを。
そして――なぜ、彼だけが帰還できたのかを。