あらすじ
残業帰りのサラリーマンだった俺は、気づけば剣と魔法の異世界にいた。
チート能力なし。原作知識なし。伝説の剣も抜けない。
それでも六年間、死にものぐるいで足掻き続け、「勇者ダンテ」と呼ばれるまでに成り上がった。
世界を蝕む七体の魔王――【七つの大罪】。
怠惰を殺した。強欲を折った。色欲を潰した。
そして四体目、暴食の魔王ベルゼブブとの決戦の日。
俺は、六年間背中を預けてきた仲間に売られた。
「おまえさえいなければ、俺たちが英雄になれる」
聖者イスカリオの【神聖なる束縛】に縛られたまま、俺はベルゼブブに丸呑みにされ――
【 Continue? 】
【 Yes / NO 】
……は? ゲーセンかよ。
目覚めれば六年前、すべてが始まった村。
2周目特典として持ち帰れたのは、ただ一つ。
なぜか黄金のハムスターと化した、暴食の魔王ベルゼブブだった。
喰らった命の力を我が物とする【暴食の権能】を手に、俺の2周目が始まる。
裏切り者どもへの落とし前。七つの大罪の全滅。そして帰還。
――今度は喰われる側じゃない。喰らう側だ。
だが一つだけ、分からないことがある。
ベルゼブブが俺と一緒に過去へ来たのなら……この時間軸の「暴食」は、いったい誰だ?