あらすじ
現世でも、そして異世界でも――俺は捨てられた。
現世で親に捨てられ命を落とした俺は、異世界に転生する。
しかし、ここでも捨てられ、
次に拾われたエルフの里でも「我々の誇りを守るため仕方なく育てただけ」と言われ、成人と同時に追い出される。
行き場を失い、人間の街へ流れ着いた俺は、
冒険者として日銭を稼ぎながら、里で学んだ知識を本にして売る生活を始める。
そんなある日、俺は崩れかけた孤児院と出会った。
食事も足りず、文字も読めず、未来もない子供たち。
それでも、どこか慣れた様子で“死”を受け入れている場所。
――昔の自分を見ているようだった。
だから俺は決めた。
もう、“見捨てない側”になると。
俺が持ってるのはエルフ仕込みの知識と、少しの金だけ。
それでも――やれることはあるはずだ。