あらすじ
高校最後のホームルームで先生から投げかけられた質問――「もし、過去に行けるなら何をしますか?」。
クラスメイトが思い思いの答えを話す中、一人の少年は「幼い頃の自分に会い、お母さんへ『ありがとう』と言うよう伝えたい」と答える。料理をするようになって初めて知った、毎日お弁当を作り続けることの大変さ。当たり前だと思っていた母の愛情に気づいた少年は、過去へ行く代わりに「今」感謝を伝えることを決意する。
何気ない夕食の時間に交わした一言の「ありがとう」。その言葉は母の心に深く残り、数年後、少年自身も「あの日伝えてよかった」と心から思えるようになる。
過去を変えることはできない。しかし、今の行動は未来の後悔を減らすことができる。そんな優しく温かな家族の物語。