あらすじ

高校二年の春、蓮雀寺すみれは、他人の感情を"声"のように拾うようになった。 笑顔の奥に沈む疲れ。言葉にならない苛立ち。誰にも向けられない寂しさ。 聞こうとしなくても流れ込んでくるそれらに傷つき、すみれは人と深く関わることを避けていく。 大学で出会った白鳥奈々子は、神社と御朱印、各地に残る伝承を愛する静かな先輩だった。不思議なことに、奈々子の感情は、凪いだ水面のように静かだった。 奈々子と訪れた神社で、すみれは久しぶりに心から息をつける場所を知る。 やがて、明るく世話焼きなほのか、謎めいた星乃たちとの出会いをきっかけに、すみれの世界は少しずつ広がっていく。 神社、御朱印、土地に残る伝承。 仲間たちと重ねていく、旅の時間。 そして、胸元の勾玉に秘められた謎。 これは、人とのつながりを怖れていた彼女が、さまざまな土地を巡りながら、それぞれの"縁"と向き合っていく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/07/12
  • 現在の作品蓮雀寺すみれの御縁旅